月別アーカイブ: 2017年4月

老人ホームの選び方とコツ

私の実家の祖父は日々農業をやりながら元気に過ごしていましたが、82歳の時に脳梗塞になり身体が片麻痺になりました。

更に2年後には不穏な行動があったため、病院受診すると認知症を患っており自宅での生活も困難になりました。

当初は在宅介護を続けてヘルパーなどの依頼もしましたが、認知症が重度になるにつれて在宅介護も限界になりました。

家族で話し合った結果、老人ホームへの入所を検討する様になり、早速色々な情報を集めました。

 

当時の要介護度認定は4であったため、殆どの老人ホームで入所可能との事でしたが、老人ホームの種類や数が多く実際に選ぶとなると分かりにくい所が多くありました。

入所する本人は認知症が重度のため、自分で選ぶ事ができずに最終的には家族が決める事になります。

なるべく祖父には快適に余生を過ごしてもらいたいため、初めは有料老人ホームを検討しました。

有料は介護付、住宅型、健康型と分かれており、当然祖父は介護付になるのでターゲットを絞りながら情報を入手していきました。

見学に足を運んだ所は、全ての個室に冷暖房とトイレや洗面台が付いており、部屋のスペースも広く申し分のない環境です。

 

また、月に1度の映画鑑賞、カラオケ、園芸、音楽療法など豊富なサービスにも驚きました。

リハビリ設備も完備されフィットネスジムと勘違いする様な豪華さが印象的です。

ここまで豪華サービスが付いて環境も素晴らしいので、利用料金が私は気になりました。

案の定1月当たりの利用料金が30万円弱で、一時金も300万円との事でした。

私は驚きを隠せませんでしたが、中には一時金が1000万円超える有料もあります。

また、有料とはその名の通り基本の利用料金以外にもオプション価格が付属しており、外出など何をするにもその都度お金が発生していきます。

祖父にとって快適な生活を送れるのは間違いありませんが、さすがに利用料金を毎月30万円支払うのは負担が大きく、祖父の貯蓄もありましたが数年で底をつく事になるため、有料はこの時点で諦めました。

 

■グループホームについて

次に検討したのは、グループホームでした。

グループホームは少人数で職員含めて家族の様な支援をする施設です。
認知症の方が優先的に入れるとの事で、こちらも情報を集め見学に行きました。

玄関を入った印象はアットフォームな感じで職員と入所者がゆったりとした時間の流れで生活している様な感じです。

お風呂も一般家庭にある様な浴槽で、居室はもちろん個室対応になっており良い状況でした。

そこのグループホームの建物裏には畑も所有しており、普段から家庭菜園の様に野菜を作ったり、花壇を作り自然溢れる良い所です。

外出支援も積極的に行っており、花見や買い物、町のイベント等にも積極的に参加しています。

 

気になる料金形態は、有料の様に一時金などはありませんが、1月当たりの利用料金は全て含めて18万円程です。

有料と比較するとだいぶ安くなりますが、それでも年間で換算すると負担が大きいので、グループホームも断念しました。

似たような施設のケアハウスの情報も取りましたが、こちらも一時金が必要でその他もろもろの費用が発生するとの事で見学はしませんでした。

 

■特別養護老人ホームという選択肢

この時点で私は、祖父担当のケアマネジャーに利用料金の事で相談しました。

料金だけで考えるなら特別養護老人ホームは、本人の所得により利用料金の負担割合も変わるので、そちらの検討をする様に勧められました。

但し、特養の場合は、入所までの待機期間が長く中には数年待っている方もいるとの事でした。

更に昔からある様な施設は、従来型と呼ばれ料金は安いのですが、多床室がメインとなり介護そのものも質が悪く、流れ作業になると知人から教わりました。

そこで私が探したのは、ユニット型の小規模特養でした。

ユニット型とは先にも述べた様に、グループホームの様に少人数でアットホームな感じで介護のお世話をしてくれる所です。

利用料金としては限度負担額に該当したため、1月あたり12万円で済むとの事で、最終的に私の祖父はこの特養に入所が決まりました。

 

また、祖父は運良く入所申し込みをしてから2ヶ月程で入所する事ができました。

そこの特養は1フロア10人の施設ですが1人ひとりの個別ケアに力を入れており、入所者に対して手厚い介護をしてくれます。

また、地域密着型として地元のボランティアやサークル活動を頻繁に受け入れており、入所していても飽きない生活を送る事ができます。

施設内でもクラブや行事を積極的に実施しており、特に料理クラブは入所者の方と職員が一緒になりお菓子作りを楽しんでいます。

月1回の映写会や買い物ツアーなど楽しみ満点です。

夏祭りや敬老会もアイディア豊富で豪華なイベントになります。

私の祖父も入所して3ヶ月が経過する頃には、表情も良く穏やかな毎日を過ごしていました。

現在は祖父も亡くなりましたが、そこの特養のお陰で家族も祖父も有意義に過ごす事ができました。

この様に老人ホーム選びは、料金が高ければ手厚い介護と快適な生活が送れますが、中々利用する事はできません。

特養を探すなら良質な所を探すと良いです。

[PR] 老人ホーム

最終更新日 2025年5月15日 by newton

業者に頼んだことも自作したこともある年賀状印刷

■年賀状を業者に依頼するメリット

年賀状印刷をするのに、業者に依頼したこともありますし、自分で印刷をしたこともあります。

両方ともそれぞれメリットがあります。

まず、年賀状印刷を業者に頼んだ理由については、近所のスーパーの顧客カウンターで受付をしていて、パンフレットをもらい、気に入った図柄があったのがきっかけです。

見本が豊富で、図柄だけを印刷する物、賀詞や挨拶の文章も入れられる物もありましたし、住所データを渡せば、宛名面に印字するオプションサービスも付いていました。

年賀はがきは自分で持ち込みしなくても、業者側で用意してもらえるとのことでした。

宛名の印字サービスは、パソコンの表計算ソフトや所定のファイル方式で、住所ファイルを用意する必要があるということで、その頃は自宅にパソコンがなかったことから断念することになりました。

もう1つ理由があり、父が取引先や顧客に年賀状を出したいので、万が一、住所データが外部に漏れると困ると言い出したからと言うこともあります。

図柄については、全て同じ物にしなくても良く、ビジネス用の改まったデザインから、友人に気軽に出せるような遊び心のあるイラストまで揃っていたので、家族皆で別々のデザインを選びました。

賀詞や挨拶文については、テンプレートをそのまま変えずにお願いし、カラー印刷よりも、モノクロ印刷の方が安くなっていましたが、華やかな雰囲気にしたかったので、カラフルな印刷で発注しました。

早くお願いしたので、早期割引特典が使え、20%ほど割安になったと記憶しています。

納期は1週間から10日程度でした。

丁寧に梱包されて印刷も綺麗で頼んで良かったと思っています。

(参考:【わかる年賀状印刷】2018年(戌年)写真がキレイで安いおすすめは?

■年賀状を自作で印刷するメリット

パソコンを購入してからは、手持ちのプリンターを使って年賀状印刷をしています。

理由は、宛名の印刷がしやすいからです。

依頼して年賀状印刷をするのも品質に満足がいきましたが、宛名をいちいち手書きしなければならないのは大変です。

特に、父の仕事用の年賀状は100枚以上にもなりますので、とても大変ですし、名前を間違えたら大変なので、印刷した方が楽だということになったのです。

住所データは、パソコンの中に保存するか、記録装置にコピーを取ればいいため、外部に漏れる心配がありません。

パソコンの中に、年賀状ソフトがインストールされていたので、そちらを利用することになりました。

■オリジナルのテンプレートも豊富

干支のイラストや賀詞、文章が豊富ですが、テンプレートが用意されているわけではなく、自分で組み合わせて作るタイプのものでした。

最初は慣れないので、賀詞の大きさを整えたり、文章やイラストを配置したりするのが大変でした。

一通り操作に慣れた後は、枠の中に組み込んで、オリジナルのテンプレートを作って、保存するようにしました。

ソフトの中に入っているイラストだけでなく、自分で購入した素材集の中に入っている干支のイラストや賀詞や文章を導入したり、ネットで公開されている無料の素材集をダウンロードして使ったりすることもできたので、次の年以降も使うことができました。

プリンターの印刷設定も、ソフトの方で自動的にできたので、特に大変なことはありませんでした。

宛名面でも、郵便番号が枠からずれることがなかったです。

年賀はがきについては、インクジェットプリンター用のはがきを利用した方が、にじみがなく、仕上がりが綺麗です。

イラストの代わりに写真画像を差し込む場合には、市販の写真印刷用のはがきの方が、光沢や色の出方が鮮やかだと思います。

パソコンを買い替えたところ、年賀状印刷用のソフトが入っていなかったので、裏面については、本屋で干支が載った年賀状印刷の素材集を購入して、年賀状のテンプレートを利用しました。

パソコンに添付されていた画像編集ソフトを利用し、調整して印刷することができました。

しかし、宛名面の印刷がとても大変でした。

■業者と自作、どちらの良さもあるので自分の好きなほうで!

自分で購入したワープロソフトを使い、差し込み印刷設定で宛名を印刷しようとしたのですが、枠の中に郵便番号が入りませんし、宛名がずれてしまって非常に体裁が悪くなってしまいました。

試し印刷の段階で断念して、素材集の中に所収されていた宛名作成ソフトを利用することにしたのです。

前年の印刷データを流用しやすく、動きも軽いのでとても使いやすかったです。

ただ、印刷の調節が難しく、上下や左右に微妙にずれが出てしまい、合わせるのに難儀しました。

前年の年賀はがきが何枚か残っていたので、何度も試し刷りができて良かったです。

次の年に関しては、郵便局のサイトで無料配布している年賀状作成ソフトを使いました。

素材集を購入しなくても、無料で良いデザインがいっぱい揃っていますし、テンプレートも豊富だからです。

住所データもそのまま使えましたので、ほっとしました。

業者に頼んで良かったのは、印刷の品質が良いことと、はがきを用意したり、印刷したりする手間が省けることです。

自分で作って良かったことは、安価に好みのデザインの年賀状が作れることと、住所データを宛名面に使用できることです。

どちらがいいと判断できる訳ではなく、自分が重視することを優先して選ぶといいと思います。

最終更新日 2025年5月15日 by newton